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「特養に入れない」と言われたらどうする?
待機問題と代替施設の選び方

更新:2026年4月 | やさしい老人ホームガイド編集部

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この記事のポイント

  • 1特養の全国待機者数は約27万人。希望しても入れないケースが多数
  • 2要介護3以上なら老健・介護医療院が次の選択肢になります
  • 3民間の有料老人ホーム・サ高住は空きがあり比較的すぐ入居できます
  • 4特養は諦めずに複数の施設に同時申込しながら別施設に入るのが現実的です

⚠️ 特養の現状

特別養護老人ホーム(特養)は費用が安く人気が高いため、全国で約27万人が待機しています(厚生労働省調査)。 申込から入居まで数ヶ月〜数年かかるケースが多く、「申込したがいつ入れるかわからない」状態が続くことが現実です。

特養に入れない主な理由

要介護度が足りない

特養は原則として要介護3以上が対象。要介護1〜2の方は申込自体ができません(特例あり)。

申込者が多く順番が回ってこない

人気の施設では数十〜数百人の待機リストがあります。緊急度の低い方は後回しになりがちです。

希望施設が少ない・条件が厳しすぎる

「自宅から近い施設のみ」に絞りすぎると、待機人数が多く何年も待つことになります。

特養が難しい場合の代替施設4選

介護老人保健施設(老健)

公的・リハビリ重視月額8〜15万円程度

退院後のリハビリを目的とした施設。原則3〜6ヶ月の短期入所だが、在宅復帰が困難な場合は延長できる。

◆ メリット:費用が安く、医療・リハビリ体制が充実。特養待機中の「つなぎ」として使われることが多い。

▲ 注意点:長期入所を前提としていないため、定期的に退所を求められる場合がある。

介護付き有料老人ホーム

民間・充実サービス月額15〜35万円程度

24時間介護スタッフが常駐し、介護・食事・生活支援が一体提供される民間施設。終身利用が可能。

◆ メリット:待機なしで比較的すぐ入居できる。医療・認知症対応も充実している施設が多い。

▲ 注意点:費用が特養より高め。入居一時金が必要な施設もある。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

民間・自由度高い月額10〜25万円程度

安否確認・生活相談サービスが付いた高齢者向け賃貸住宅。介護サービスは外部から個別に利用する。

◆ メリット:入居一時金が少なく費用を抑えやすい。自立度が高い方でも入れる。

▲ 注意点:重度化した場合は退所が必要になるケースがある。

グループホーム

認知症専門月額13〜20万円程度

認知症の方が少人数(5〜9人)で共同生活を送る施設。専門スタッフによる認知症ケアが受けられる。

◆ メリット:家庭的な環境でのケアが受けられる。認知症の進行抑制が期待できる。

▲ 注意点:認知症の診断が必要。身体介護が重くなると対応できない場合がある。

特養待機中の現実的な対策

01

複数の特養に同時申込する

1施設だけでなく、通える範囲の特養すべてに申込しましょう。自治体によっては上限なく申込できます。

02

優先度を上げる申告をする

「緊急度が高い」「介護者不在」などの事情を施設や担当ケアマネに伝えると優先度が上がる場合があります。

03

つなぎで別施設に入居する

老健・有料老人ホームなどに入居しながら特養の空きを待つのが現実的です。特養の申込は入居後も継続できます。

04

無料の相談窓口を活用する

地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると、地域の実情に合った施設を紹介してもらえます。

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